ポンコツくん

特別お題「おもいでのケータイ」

もうすぐ君も4歳?いや、5歳を迎えるのか。
君、ずいぶん動きが遅くなったんじゃない?
それに、前よりすぐに機嫌を損ねるし。

このブログを書いている数時間前、機種変更をしてきた。
手元にある新しいスマホはメタル素材のピンク色、しっかりと角があるスタイリッシュさを感じるフォルム。
かなり大きな画面を持っていて、画素も高く、画面に映し出される写真はもちろん、どんなページも、鮮やかではっきりとしている。

そして、テーブルに画面を伏せて置かれているのは、前のスマホ
白くて、決して綺麗とは言えない。
だって、5年近く使ってたんだから。
画面に傷はついてないけれど、イヤホンをさす部分や充電器をさす部分、よく防水のためにフタがされているかしっかりと確認してくださいと言われる部分が見事に二つとも取れている。
これが私にとって初代のスマホだった。

このスマホを私は「ポンコツくん」と呼んでいた。
最後の2年は本当にポンコツで、カメラを起動させると強制終了、これが毎回起こる。
何か検索しようとすれば、フリーズ。
100%に充電されているのを確認し、寝て朝起きると32%、あげくの果てに、20%で電源が切れる。
友達は私がポンコツだと嘆く度に、買い換えればいいのに、4年も使うなんて、と呆れていた。
今日、携帯ショップのお姉さんも、スマホの寿命は大体2、3年ですね~と笑っていた。
確かに、私は使いすぎていたと思う。
でも、使えなくなったことはないからさ。
それに、手続きにやっぱりある程度の時間はいるから、なんと言うか、気合いを入れてから携帯ショップに行かないとぐったりしてしまう。
だから、こんなにも「ポンコツくん」を使い続けたんだ。

新しいスマホの初期設定を行う。
色々インストールして、アップグレードして、ようやく、自由に操作できる。
しかし、メニュー画面を見て、慌てる。
見たことのないアイコンや、探しているサービスがどこのフォルダに入っているのか、分からない。
そして、あれだけうんざりしていたのに、「ポンコツくん」を見て、こっちの方が新しいのより…と思う。
慣れているか慣れていないか、の問題。たったそれだけのことと分かっているものの、5年間触ってきたものの馴染み方や、分かりやすさは大きく違う。
ポンコツくん」が完全に使えなくなっていたら、こんな風には思わなかったかもしれない。

何回か…いや、2日に一回のペースで階段から落としたりしてごめんね。
そのせいで、フタがどこかにいったり、角を欠けさせたり、本当に色々ごめんなさい。
でも、5年もの間、しっかりと働き続けてくれてありがとう。
たかが携帯電話にこんな風に思うのは大袈裟かもしれないけれど、今は変わってしまった持ち心地が余計にそう思わせる。
これが私のおもいでのケータイだ。


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